ナノ加工技術で作製したシリコンフォトニック結晶(バンド構造に起因する色が見える)

納富研究室について

納富研究室は、2017年4月に発足したばかりの新しい研究室で、ナノフォトニクスをベースとした光物性物理の研究を行っています。 納富教授は、NTT物性科学基礎研究所/ナノフォトニクスセンタの研究チームも兼務により率いており、本研究室はNTT研究所と緊密な連携をとって研究を進めています。

目標:ナノスケールの人工構造で新しい光物性を創出する

納富研究室では、研究チームで保有する最先端の加工技術で作製される光の波長以下のナノ構造(フォトニックナノ構造)を用いて、自然界に存在する物質では実現不可能な新しい光物性を創製することを目指しています。フォトニックナノ構造としては、フォトニック結晶プラズモニクスメタマテリアルと呼ばれる構造を研究対象としています。

研究の方針としては、これらナノ構造を用いて何らかの従来光技術の限界を突破することに挑戦しています。研究内容はおおまかに次の二つに大別されます。

(1)人工ナノ構造の設計による新しい光物性の創出

本研究室では、固体物理的な概念を光波に対して適用することにより、新しい光物性の創出を狙っています。フォトニック結晶とは、固体物理におけるエネルギーバンド理論を光に適用することから始まった分野ですが、最近ではトポロジカル絶縁体やParity-Time対称性といった新しい概念・アイデアが、光波に対して適用されはじめており、フォトニック結晶およびメタマテリアル研究は新たな段階に差し掛かっています。

(2)ナノマテリアルとナノフォトニクスの融合

近年、グラフェンに代表される原子層二次元物質で新しい物性が次々と見つかっており、他にもカーボンナノチューブやナノワイヤといった一次元状物質も活発に研究されています。これらの低次元ナノ材料は光に比べてはるかにサイズが小さいため相互作用が一般に小さいのですが、本研究室では、ナノ材料をナノフォトニクスに融合した新しいプラットフォームを提案し、ナノ材料の不思議な性質を最大限に引き出して新奇な物性の開拓を目指した研究を行っています。

 

●キーワード: 

フォトニック結晶、メタマテリアル、プラズモニクス、ナノ材料、二次元物質、光トポロジカル絶縁体、光バレートロニクス、PT対称光学系、光コンピューティング

 

●実際に研究室で行っている研究内容

・ナノ構造の設計、理論解析

・ナノ構造の作製

・ナノ構造の光学測定

 

学生の方へ

納富研究室は昨年度までは連携大学院講座として、NTT研究所内に研究室がありましたが、今年度からは正規の講座になり、大岡山に研究室を開設します。

NEWS & TOPICS

  • 東工大納富研究室が発足しました。(2017.04.01)
  • 東工大納富研ウェブページを立ち上げました。(2017.05.08)